Googleの検索は、利用者が必要な情報を得られるように、検索結果の順位を高品質なサイトは上げ、低品質なサイトは下げるように評価の基準を更新しています。
大勢にサイトを利用してもらうには、サイトの品質を上げて検索結果の上位に表示され、利用者の目に留まる必要があります。
Googleから評価される高品質なサイトとはどのようなものか、サイトの品質を上げるにはどうすればよいか、知っておきたい要点を紹介します。
高品質なサイトの作り方について
・高品質なサイトとは
・ペンギンアップデートとは
・パンダアップデートとは
・検索品質評価ガイドラインとは
・Googleから評価される高品質なサイトを作るには
を紹介しています。
高品質なサイトとは
近年、Googleの検索アルゴリズムは、サイトの品質をより厳しく判定するように、評価の基準を更新し続けています。
悪質な方法で実際の検索結果の順位より高い順位を得ようとしているサイト、利用者にとって価値がないサイト、他のサイトをコピーしているサイトなどの順位は下がります。
独自の調査や分析など利用者にとって必要な情報を提供しているサイト、使いやすいように改善しているサイト、良質な記事を届けようと力を入れているサイト、表示が早くなるような対策を取っているサイトなどの順位は上がります。
Googleが検索アルゴリズムの基準を更新し続ける目的は、利用者が求めた情報を得られる検索結果にするためです。
検索アルゴリズムを更新する目的を理解して、優良なサイトであると判断されるようなサイト作りに専念する事が重要です。
悪質な方法を取らなくても、利用者のためにサイトの品質を上げる改善を続けていれば、サイトの評判が良くなり、他のサイトから自然なリンクを獲得でき、適切に評価されるようになります。
ペンギンアップデートとは
Googleのガイドラインに違反して、悪質な方法で検索結果の上位に表示させようとするサイトの検索結果の順位を下げる新しい基準です。
検索結果で上位に表示させようと過剰なリンク集めをするような利用者のためにならないサイトの順位は下がり、利用者にとって利便性が高く必要な情報を提供しているサイトの順位は上がります。
特に被リンクについて厳しくなり、有料リンク、自作自演リンク、相互リンクなどの不自然なリンクがあると順位は下がります。
2012年4月から日本でも実施されています。
Googleの品質に関するガイドラインに違反しているサイトとは、どのようなサイトか簡単に説明します。
・SEO業者などから購入した有料のリンク。
・金銭・商品・サービスなどと引き換えに、記事や投稿に掲載してもらった故意なリンク。
・関連性のない低品質なサイトとでも過剰に交換したリンク。
・相互リンク専用のページを作り故意に増やしたリンク。
・料金を払い書いてもらった記事の中にある故意なリンク。
・自動的に被リンクが増えるサービスを利用して故意に増やしたリンク。
(相互リンク集サイトや自動相互リンクサービスなど)
・料金を払い掲載している簡単な説明の広告の中の故意なリンク。
・料金を払い良質な記事を書いてもらった広告らしくない広告の中の故意なリンク。
・他のサイトに配信される記事や広報の中のキーワードに張った故意なリンク。
・低品質な検索エンジンやソーシャルブックマークからのリンク。
(中小検索エンジンやYomi-Searchなど)
・様々なサイトに分散するウィジェットに、埋め込まれた故意なリンク。
(製作者が無料で配布する時計やアクセスカウンターなどに、リンクを埋め込んでいる)
・様々なサイトのフッターに分散する広告に、埋め込まれた故意なリンク。
(SEO業者などが料金を払い、顧客のサイトへのリンクを埋め込んでいる)
・掲示板やコメント欄の投稿や署名の中の故意なリンク。
・白の背景に白の文字、フォントサイズを0にするなど利用者に見えない故意なリンク。
・利用者が選択したページから故意に違うページへ転送。
・検索エンジンに対し利用者とは違う情報やURLを表示。
・記事を自動で作るソフトなどで生成された記事。
・他のサイトの情報をつなぎ合わせたり組み合わせたりしただけの記事。
・利用者が選択したページとは違うページへ誘導するための品質の低いページ。
・評判の良い他のサイトの情報を無断でコピーしただけの記事。
・商品の説明が販売元からコピーしただけの情報しかないアフィリエイト用の記事。
・キーワードの単語や語句を過剰に使用しているページ。
などです。
* SEOとは
Search Engine Optimization の略称。
Google・Yahoo!JAPAN・Bingなどの検索サイトの検索結果ページで、運営サイトが上位に表示されるように運営サイトを調整する。
* 検索エンジンとは
検索サイトで利用者が検索したキーワードに対して、関連するページを探し出して表示する機能。
代表的なサイトは、Google・yahoo!JAPAN・Bingなどがある。
* フッターとは
ページの下端にある定型の情報を表示するための領域。
インターネット上のページでは著作権の表示が多い。
パンダアップデートとは
ページやサイトの品質を評価して、高品質なサイトと低品質なサイトとを見分け、低品質なサイトの検索結果の順位を下げる新しい基準です。
利用者に価値がない、他のサイトからのコピーで作られているようなサイトの順位は下がり、独自の調査や分析など利用者にとって必要な情報を提供しているサイトの順位は上がります。
特にページやサイトの品質について厳しくなり、専門性・権威性・信頼性・独自性・評判・品質管理などで評価が低いと順位は下がります。
2012年7月から日本でも実施されています。
ページやサイトの品質が低いと判断されるサイトとは、どのようなサイトか簡単に説明します。
・理由、原因、情報源などが信頼性の低い記事。
・信頼できない素人が書いたような専門性の低い記事。
・類似の記事や完全に重複する記事。
・個人情報の提供をためらうような安全性の低いページ。
・誤字脱字がある、文法に誤りがある、情報が間違っている記事。
・利用者のためではなく、検索結果の順位を上げるために書いた記事。
・内容・情報・調査・研究・分析・解説などに独自性がない記事。
・同じ検索結果で表示される他のページと比較して、価値がないページ。
・リンク切れがある、情報が古い、記事の追加が無いなど、品質の管理がされていないサイト。
・物事の両面をとらえていない、主観や自己満足で書いている記事。
・その分野でまだ認識されていないサイト。
・外注によって記事が量産され、手がかけられていないサイト。
・1つのサイトにまとめないで、多くのサイトに情報が分散しているサイト。
・推敲や校正などをせずに手を抜いて雑に作られた記事。
・名前を聞いても信頼できる情報源だと判断できないサイト。
・全体像が分かる説明がない。
・当たり前の事だけで、洞察力のある示唆に富む分析や興味深い情報がない。
・Twitter・Facebook・はてなブックマークなどで共有されていない。
・記事が読みにくいほどの過剰な広告。
・雑誌や書籍に掲載されるような質の高い内容ではない記事。
・記事が短い、内容が薄い、役立つ具体的な情報がない。
・ページの細部まで、十分な配慮や注意が払われていない。
・利用者が満足できる専門的で独自性のある情報がない。
などです。
検索品質評価ガイドラインとは
検索結果の品質を客観的に評価するため、第三者の機関に委託して検索を評価する担当者用の資料です。
Googleが検索エンジンの仕組みを解説したサイトで、英語版のみPDF資料として一部が公開され、無料でダウンロードできます。
本来この資料は、検索を評価する担当者用の資料のため外部には非公開のはずが、更新の後に何度か流出してインターネット上に一般公開されています。
最新版のガイドラインも流出して、閲覧のみ無料、ダウンロードは有料で一般公開されています。
Googleが検索結果で上位に表示させたいサイトやページを知る事ができ、高品質なサイトやページを作るために必要なものが明らかになります。
検索品質評価ガイドラインの中から、高品質と最高品質のサイトやページに求める条件を紹介します。
高品質なサイトやページに求める条件
・主題に対して、必要な情報を得られるだけの適切な情報量。
・ここでしか得られない知識や助言があり、専門性のある情報。
・長年にわたり質の高い情報が整理され蓄積している権威性のあるサイト。
・長年の運営で、定期的に更新・追加して、品質を管理している信頼性のある内容。
・他のサイトから参照・紹介されて、よく知られている評判の良いサイト。
・主題とは関係ないけれど、利用者が必要な情報を早く探せるように役立つ情報がある。
・利用者が必要な情報を早く探せるように、配置や構成に工夫がされている。
・運営元、連絡を取る方法、内容や保守の責任者の情報を掲載している。
・定期的に点検して改め、最新の情報を保っている。
最高品質のサイトやページに求める条件
・多大な時間と労力、優れた知識や分析、高度な才能や技術を使い作られた高品質な情報。
・特定の分野に特化し、長年の運営でその分野に関連する良質の情報が蓄積し専門性がある。
・その分野で活躍しているような人からも支持を受け、第一人者として誰もが認め権威性がある。
・長年の運営実績があり、その分野に関連する良質の情報が蓄積し管理され信頼性がある。
・常に最新で良質の魅力ある情報を提供し続け、昔からその分野で素晴しく良い評判がある。
Googleから評価される高品質なサイトを作るには
Googleが目指すものは、利用者の意図を正確に把握し、利用者の要求に一致する質の高い最適な情報を検索結果に表示する事です。
検索アルゴリズムは、利用者の利便性を高めるために検索の精度を改善させ、悪質な方法が通用しないように、頻繁に更新し続けています。
悪質な方法を探す事より、利用者に必要な情報を提供する事に専念していれば、いずれ情報の質や量に比例して運営サイトの評判も良くなり、Googleの評価も上がります。
客観的に優良なサイトだと判断されるようなサイトになれば、検索アルゴリズムの更新で検索結果の順位は影響を受けずに済みます。
時間と労力をかけて、最新で独自性のある専門的で正確な良質の情報を作り提供し続ける事が、最も重要になります。